Citizen DataSlim を Linux と一緒に使ってやろうという模索

morimoto@mrmt.net $Id: dataslim.html,v 1.8 2006-03-25 14:07:15 morimoto Exp $

いきなり最終回と結論

液晶がぶっこわれた。
年末に祖父の急逝で子供を抱えて新幹線だ飛行機だバスだ電車だ、 はたまた喪服だ風呂だと、わたしのズボンのなかで過ごした DataSilm.
東京に戻り、ひと段落ついて、だしてみたらば、割れていた。

「DataSlim の液晶は割れやすい」とはよく聞いていたのだが、 ほんとだった。
もっとも、「付属のソフトケースに入れるとよい」とか、そりゃそうなんだが、 こーゆー PDA とかノートパソコンとかを ケースに入れて大事に扱うという行為の神経が わたしには理解できない(笑)ので、まあ手荒に扱って壊れるようなら、 それまでのモノだった、ということだろう。
そもそもソフトケースなんて、買った日にどっか行っちゃったよ :-)

修理は可能だが、金額的にペイするようなものではないらしい (買い換えたほうが安い)
で、ぼくにとっては単なるオモチャ以上のものではなかったので、 さようなら

DataSlim を Linux Note PC に突っ込む. 即 mount. なんと DataSlim の中身は FAT ファイルシステムであった.
マウントして, ファイルを書きこんでやれば, それが住所録とか ToDo を更新する行為である. やりぃ!

やや現実

..いや、さすがに中身即ファイルシステムではなかったが, DataSlim の内容を読み書きする小さなツールを作って, Emacs の住所録 & ToDo & メモ機能みたいなのを探してきて(xcal?) or 作って, DataSlim と融合させる.
日頃から予定やメモを Emacs にさくさく書く. なにかあったら, DataSlim をピッと取り出してポケットに入れて出かける.
つまり, Emacs のバッファをビリッと切りとって持ち歩く感覚である.
..ってうまくいくかいな.

行動

1998/11/2
18:30
新宿ヨドバシにて CITIZEN DataSlim 14,000円でゲット. (ちなみにヨドバシカードの割引ありなのでこの値段だけじゃ買えないよ. 19,800円だったか) 新宿ソフマップは1998/11/5入荷予約受付中だった.
19:00
西武新宿線の中でピッピッと設定して遊ぶ.
ついでにメモや住所録を打ち込もうとしてみたが, これはちとつらすぎ. 指が痛い. 毎分漢字2〜3文字ぐらいかしら. 携帯電話の住所録機能のほうが, もっと軽快に打ち込めるであろう.
19:40
帰宅.
まず何も考えず Libretto 20 + Linux 2.0.34 に突っ込む.
ピッ, (やりぃ!) ブッ(ありゃー)
まあ, いきなり認識できてりゃ世話は無い.
19:50
まずAltaVista+REX +Linuxと投入. ちなみに最近 http://www.av.com/ でもいけるようになったの, 知ってたかな?
REX は DataSlim の米国での名称である.
製造は同じくシチズンだが, 以前から米国市場に投入されており, で, 今回晴れて CITIZEN DataSlim という名前で日本国内登場となったわけである.
まず www.starfish.com 発見. REX, DataSlim のファーム(?), およびこれと Windows との連携ソフトウェアを作ってる会社である.
というか別に REX/DataSlim に限らず 3Com PalmPilot とのアレとか, この手のを広くやってるようである.
ありゃ社長ってフィリップ・カーンなの。ふーん。
FAQ とかあさっていたら, おっといきなり TrueSync DEVELOPER NETWORK に降りて Beta Program for Linux とかあるじゃん, やりぃ! である.
ダウンロードにはコレコレの条項に同意して.. うーん, 「リバース・エンジニアリングすべからず」. まあ、どこもそうよね. とりあえず思考停止させて ok.
20:15
ダウンロード. あれっ, もう一回ダウンロード. うーむ今度は普通の ftp クライアントから..
ダメじゃん, 無いじゃん.
指定されたディレクトリすら無い. おまけにこの ftp サーバ, NT か 95 のようである. タコの予感が背筋を押し寄せる.
ベータドライバ入手断念.
20:35
ドライバのことは一旦忘れ, DataSlim を突っ込んだ Libretto 20 に向かう. とりあえず PCMCIA デバイスとして認識させてみよう.
ちなみに, さっきの StarFish 社のサイトに Red Hat に REX を突っ込むときの設定みたいな文書はある. ただ PCMCIA 的な名前というか文字列は REX と DataSilm とでは違うんじゃないかな.
/var/log/messages の中身や, dump_cis (pcmcia-cs-3.0.3 の debug-tools に入ってたもの) の結果を読む. マジック文字列(version)判明. /etc/pcmcia/config の末尾(のちょい前)に書き足す.
card "REX-DataSlim <JS03>"
  version "CITIZEN WATCH CO.,LTD.", "REX-DataSlim <JS03>"
  bind "memory_cs"
cardmgr 再起動, 突っ込み.
ピッ.. ピッ.
おっけーである. 単なる SRAM とかのように見える. /dev/mem0c として認識している.
20:45
結局上記のソフト(TrueSync Connectivity Pack (for Linux))は, /dev/mem0c に対してナニするようである. つまりドライバではなくてユーティリティ・ソフトウェアの範疇である.
もちろんマウントなんかできやしない.
とりあえず cat /dev/mem0c > /tmp/dump とかしてみるが, 止まら... ない... 無限にファイルができていくようなので途中で止める.
「これはMS漢字コードだよ」と教えて Mule で覗いてみると, うーむ, ほとんど 0 なんだけど, メモの内容とか, 見覚えのある文字列もいっぱい出てくるぞ.
うーむ, なんとかしたい.
しょうがないので TrueSync Connectivity Pack のドキュメントを斜め読みするが, メモ, 住所録, ToDo など全てのデータを独自のタグ付けで記述したプレインテキストがデータであり, ソフトウェアは, 単にそれを解釈してデバイスに書きこむ. あるいはデバイスから読み出してそのテキストファイルに書き出す. 基本的にはこれだけのようである.
うーん, 筋, いいじゃん. あとは好きに応じてその上を実装すりゃいいんだもんね.
どうせメーカー支給のバイナリプログラム, いきなり美麗かつ重重な X クライアントが立ち上がって「さあ予定を入れましょう」とかいう頭の悪い造りだろな, と勝手に思っていたが, 俄然使いたくなってきた.
なぜ, なぜダウンロードできないのだ!
TrueSync Developers Community Forums というとこにも「なんか今日ダウンロードできなかった」と書いている人がいたので, 「ワシもそう思う」と書いて, 抜けた.
21:20
やっと初めて本体付属ソフトウェア 「TrueSync デスクトップ Ver 2.0J for Windows95」の CD-ROM の封を開ける.
ためしに Dynabook SS-R575 を Windows95 のほうでブートして, 入れて, 使ってみる.
住所録を流し込むためにデータベースから CSV への加工やらいろいろあったのだが省略.
いわゆる PIM っつーか, 住所録 ToDo メモ カレンダーなど なんでも統合ソフトである.
うーん, こーゆーの, どーなんだろうね. 使いやすいんかい?
おれは, ちょっと, 生活をともにする気にはならんなあ.
「手段のためなら目的を選ばない」場合なら使えるけどね。
なんか, オープンソースで GNU な PIM の決定版って, ないかしら. (じゃあ作れって)
1998/11/4
08:06
StarFish 社のマネージャからメールあり, ダウンロードできなかったのごめんなさいね, 開発の連中に伝えたんで直ったらすぐメールするわ, とのことであった.
すばやい返答は常に大事である. 私もさらに心がけよう.
もちろん, ダウンロードは, まだ, できない.
18:20
ftp サーバ, 多少手直しした形跡があるが, 肝心のファイルは, まだ入っていない...
なんだ, もう一個のサーバにはいってるじゃん. さてはあわてて UNIX から NT かなにかにサーバ取り替えたときに しくったな.
18:30
ダウンロードしてきたぞ.
うーん, 結果からいうと, だめだ.
ProConnect -o test.txt -f /dev/mem0c で, REX PRO (512k) だったらデータを吸い上げて test.txt に収めるはずなんだが, DataSlim だと
Error 255 at line 1
とおっしゃって, データの骨組みみたいなやつしか来ない. たとえばこうだ:
reset
localzone 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
syncrange 0.0.0 0.0.0
# 0 Events
# 0 ToDos
memoscategories

"All"
# 0 Memos
contactscategories

"All"
fieldlabels
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
    0   ""
# 0 Contacts
# 0 Zones
prefs 0 0 0 1 1 0 ""
list 0^M
list 1^M
list 2^M
list 3^M
list 4^M
list 5^M
list 6^M
done^M
こーゆーテキストファイルが生成されるのだ。 ほら、あともう一歩って感じ、そそられるでしょ?
ちなみに, わざと RexConnect (これはもっとメモリの少ない 256k 以下の REX 用のツール) のほうでやってみると, こちらはできるファイルが 0 バイトなので, ProConnect の動作結果でなんらかのファイルができてる、ってことは、 最初の機種判定で蹴られてハナっから門前払い, という感じでもなさそうなんだけどね.
1998/11/10ごろ?
TrueSync Developers Community Forumsに, 日本語版 Rex (Citizen DataSlim) だと動かないのはわかってるけど, (おれが)移植する、なんてできるチャンスはあるっすか? とか問い掛けてみた.
まあこれはすぐには返事こないだろう, 気長に忘れて待っていよう.
1998/11/29
実は「なくした」と思っていた DataSlim, カバンの奥深いポケットから発見. :-)
1998/11/30
TrueSync への問い合わせはどうなったかな, と久しぶりに 同社のフォーラムを見ようとすると..
なんか Web サーバの内部エラーで見られんぞ. IIS みたいだからしゃーないかな.
もっとも「私の記事に対するリプライはメールでも寄越せ」というチェックを入れてあるから, 巡回などしなくても待っていればよいのだが.
1998/12/?
液晶が壊れた。修理に出すなら買い換えたほうが早いのだが、 ぼく個人は、もう DataSlim には 1,000 円程度以上の価値は見出せないので、 さようなら。

今後の予定

ProConnect 君が DataSlim 君の中を見にいって, MS漢字コードという, 8ビット目が立ってるという, 青い目のプログラムにはビックリのデータに出会って目を回しちゃってると仮定するなら, DataSlim の中から2バイトなデータをすべて eliminate して試してみるってのも手かもしれない.
でも、仮にできたとしても、解決にゃならないんだな.

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